未完の建築展からフェルメールまで。今週末に見たい3つの展覧会
今週始まった展覧会と2月3日までに終了する展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この機会をお見逃しなく。
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建築の不可能性に焦点を当てる。「インポッシブル・アーキテクチャー」(埼玉県立近代美術館)
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20世紀以降の国内外のアンビルト(=未完)の建築に焦点を当てた展覧会が、埼玉県立近代美術館で2月2日にスタート。本展は、作者の夢や思考がより直接的に表現されるアンビルト建築を「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介し、建築が持つ不可能性を見つめると同時に可能性の境界を問おうというもの。
会田誠、荒川修作+マドリン・ギンズ、安藤忠雄、石上純也、岡本太郎、黒川紀章、ザハ・ハディド+JV、ヨナ・フリードマン、レム・コールハースといった約40名の建築家および美術家の豪華な顔ぶれにも注目が集まる。
会期:2019年2月2日〜3月24日
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
電話番号:048-824-0111
開館時間:10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで)
休館日:月(2月11日は開館)
観覧料:一般 1200円 / 高校・大学生 960円 / 中学生以下無料
ソフィ・カルの2つの個展。「ソフィ・カル なぜなら」(ギャラリー小柳)、「Ma mère, mon chat, mon père, dans cet ordre(私の母、私の猫、私の父、この順に)」(ペロタン東京)
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現在、品川の原美術館で個展を開催中(1月5日〜3月28日)のソフィ・カル。2月2日からは、銀座のギャラリー小柳、六本木のペロタン東京でも個展がスタートする。
ギャラリー小柳の個展「なぜなら」では、国内初公開となる「Parce que」シリーズから新作9点を展示。ペロタン東京では、「Autobiographies(自伝)」シリーズの近作と、2014年に死去したカルの愛猫・スーリーをテーマにしたシリーズ「Souris Calle(スーリー・カル)」を日本初公開。
フランスを代表する現代美術家の近作、新作を都内数カ所で一挙に見ることのできる貴重なタイミングだと言えるだろう。
ギャラリー小柳
会期:2019年2月2日~3月16日
住所:東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル9F
電話番号:03-3561-1896
開館時間:11:00~19:00
休廊日:日、月、祝
ペロタン東京
会期:2019年2月2日〜3月10日
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階
開館時間:11:00〜19:00
休廊日:日、月、祝日
過去最大のフェルメール展、東京展が会期終了へ。「フェルメール展」(上野の森美術館)
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これまでに日本で行われた「フェルメール展」のなかでも過去最大規模の「フェルメール展」が、いよいよ2月3日に閉幕を迎える。
フェルメールに加え、同時代のオランダを彩った画家たちの作品も展示することで、オランダ絵画黄金時代を垣間見る内容となっている本展は、日時指定入場制。来館の際は、忘れず事前のチケット購入を。
なお、この「フェルメール展」は2月16日から5月12日にかけ大阪市立美術館に巡回するため、見逃した方はこちらもチェックしてほしい。
会期:2018年10月5日〜2019年2月3日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:9:30~20:30 ※入場は閉館の30分前まで
前売日時指定券:一般 2500円 / 大学・高校生 1800円 / 小・中学生 1000円 ※日時指定入場制