「虫展」から夏休み企画「あそびのじかん」まで、今週末に見たい3つの展覧会
今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。
解剖学者・養老孟司が企画監修。「虫展 −デザインのお手本−」(21_21 DESIGN SIGHT)
虫の多様性や人間との関係性を通じて、虫からデザインの新たな一面を学ぶ、解剖学者・養老孟司が企画監修を行う展覧会「虫展 −デザインのお手本−」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開幕した。
会場には、シロモンクモゾウムシの左中脚を700倍に拡大した作品、甲虫が翅(はね)を折り畳む精巧な構造を3Dプリンターで再現した作品、人間が自然を扱う際の「名付け」や、虫を前にしたときの気持ち悪い/美しいといった感情など、人と虫との関係にもフォーカスを当てた作品が並ぶ。虫が苦手な人で楽しめる、奥深い世界に飛び込んでみてほしい。
会期:2019年7月19日〜11月4日
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
電話番号:03-3475-2121
開館時間:10:00〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火(ただし10月22日は開館)
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下無料
アール・デコ様式の名建築を堪能。「1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと」(東京都庭園美術館)
元朝香宮邸として知られる東京・白金の東京都庭園美術館で、同館の建築そのものに焦点を当てた展覧会「1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと」がスタートした。
朝香宮鳩彦王(1887〜1981)が1920年代のパリ滞在中に魅せられたアール・デコ様式を取り入れており、当時のアール・デコの様子を現在も正確に留める同館。本展では、その室内を構成する様々な要素に焦点を当て、その素材や技法、あるいは職人たちなどについて解き明かすものとなっている。会場では写真撮影が可能なため、じっくりと名建築を楽しむチャンスになるだろう。
会期:2019年7月20日〜9月23日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜18:00(7月26日〜8月30日の金は〜21:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:7月24日、8月14日、28日、9月11日
料金:一般 900円 / 大学生 720円 / 中学・高校生・65歳以上 450円
子供と一緒に美術館を思い切り楽しむ。「あそびのじかん」(東京都現代美術館)
東京都現代美術館で、夏休みの期間にあわせて「遊び」をテーマとした展覧会「あそびのじかん」が開幕した。
参加作家は、開発好明、野村和弘、ハンバーグ隊、タノタイガ、TOLTA(トルタ)、うしおのアーティスト6組。遊びの要素を盛り込んだ、子供も大人も楽しめる体験型作品が会場に点在するほか、会期中にはアーティストの遊び心に触れることができるパフォーマンスやワークショップなどの関連イベントも開催されるため、夏休みを利用して訪れてみてほしい。
会期:2019年7月20日〜10月20日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:03-5245-4111
開館時間:10:00〜18:00(7月26日、8月2、9、16、23、30日の金〜21:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(8月12日、9月16、23日、10月14日は開館)、8月13日、9月17、24日、10月15日
料金:一般 1200円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 850円 / 中学・高校生 600円 / 小学生以下無料