銀座の人の往来を映し出すウィンドウ。「SHISEIDO THE STORE」で篠田太郎のインスタレーションをチェック
現代美術作家とともに1階ウィンドウギャラリーの制作を行う「SHISEIDO THE STORE」。ここで、篠田太郎によるインスタレーション《Your Reflection is Gold》の展示がスタートした(2021年3月まで)。
これまで川俣正や崔在銀など、現代美術作家とともに1階ウィンドウギャラリーの制作を行ってきた「SHISEIDO THE STORE」。ここで10月14日から、篠田太郎によるインスタレーション《Your Reflection is Gold》の展示がスタートした(2021年3月まで)。
篠田は1964年東京生まれ。造園を学んだ後に作家活動を開始し、ドローイング、彫刻、ビデオ、インスタレーションなど、一貫して人間と自然の関わりを問う作品を制作している。現在は「さいたま国際芸術祭2020」(11月15日まで)に出展中のほか、11月14日~12月26日にはMISA SHIN GALLERYで新作個展を予定している。
今回篠田が手がけたのは、桂離宮などに代表される日本の伝統的な建築コンポジションを意識したパネルを用いたインスタレーション。重層的に設置されたパネルには、通りを行き交う人々のまとう衣服や通り過ぎる車などが、色彩と光の動きを伴って反映される。
銀座という街について、「東京に新たなファッションタウンが多く台頭するなかでも、エレガントなたたずまいを保ったままいまに至っているというイメージがあります」と語る篠田。銀座の街に人の往来が戻ってきたいま、本作は銀座の街並みの一部としてその変容を映し出していくだろう。