国立歴史民俗博物館で「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」が開催。伝えるという営みを紐解く
国立歴史民俗博物館で、歴史資料を未来へつなぐための営みについて紐解く企画展示「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」が開催される。会期は10月8日~12月8日。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で、歴史資料を未来へつなぐための営みについて紐解く企画展示「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」が開催される。会期は10月8日~12月8日。
記録類や生活道具、人々によって語り継がれた記憶など、過去から伝えられたモノは、現代を生きる我々に多くのことを伝えてくれている。これらを伝えようとした人々の営みに注目すると、ありふれた過去のなかから歴史的な意義を見出し、未来の人々に継承する意思があることに気づくことができるだろう。また、現代においても近年発生した大災害や「コロナ禍」という過去を記録し、未来へ伝えようとしている。情報技術(デジタルデータ)の活用はその営みを加速化させ、過去の伝え方も大きく変化しようとしているのだ。
本展は、歴史を伝える様々な営みに着目し紐解きながら、未来を見通す手がかりを考えるものとなる。展覧会を通じて、100年後の2124年に伝えたいものは何なのかを考えるきっかけを生み出すという。
会場では、重要文化財《洛中洛外図屏風》(歴博甲本=前期展示、歴博乙本=後期展示/国立歴史民俗博物館蔵)や国宝《宋版史記(黄善夫刊本)》(国立歴史民俗博物館蔵)といった各地に伝わる重要資料を多数展示。また、古代の歴史書編纂から2020年以降の新型コロナ関連記録までの事例、そして最新技術を活用した歴史資料のデジタル化事情についても紹介されるという。