草間彌生の大規模版画展が京都市京セラ美術館で2025年4月開催へ
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブで、草間彌生による初めての大規模な版画展「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界─反復と増殖─」が開催される。会期は2025年4月25日~9月7日。
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブで、草間彌生(1929〜)による初めての大規模な版画展「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界─反復と増殖─」が開催される。会期は2025年4月25日~9月7日。
草間は1993年の第45回ヴェネチア・ビエンナーレにおいて日本を代表する作家として世界の舞台に立ったが、その前後で積極的に版画制作に取り組んだことも現在の評価につながる大きな要因となっている。79年には初めて版画作品を発表。そこには米国から帰国後の死や苦悩をテーマにした作品とは対照的に、華やかなモチーフが色彩豊かに表現されていたという。近年は、富士山を主題に浮世絵の木版画の技法を用いた連作や、モノクロームの大型シルクスクリーン作品「愛はとこしえ」シリーズなどを発表している。
本展では、世界最大の草間コレクションを誇る草間の故郷・長野県松本市にある松本市美術館が所蔵する約340点もの版画作品から厳選して展示。作家蔵の作品も加えながら、草間彌生の版画芸術の魅力と軌跡を展観する機会を創出するという。