現代最高の画家のひとり、デイヴィッド・ホックニーの魅力に迫る。『美術手帖』10月号は「デイヴィッド・ホックニー」特集
『美術手帖』2023年10月号「デイヴィッド・ホックニー」特集が9月7日に発売。豊富な図版と読み応えのあるコラムとともに、デイヴィッド·ホックニーの人生と作品の魅力に迫るものとなる。
現代最高の画家のひとり、デイヴィッド・ホックニーの魅力に迫る
デイヴィッド・ホックニーは1937年イギリス生まれ。絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術などの分野を横断しながら、60年代より半世紀以上にわたり現代美術の第一線で作品を発表し続けてきた。
その作品の多くは、身の回りにある人物や、静物、自然などがモチーフになっており、真摯かつ徹底的に「見る」ことから制作が始まっている。ホックニーの視覚の豊かさを起点とした描写力に優れた絵画空間は、世代や人種を超えて世界中の多くの人々を魅了してきた。
現在、東京都現代美術館で開催中の「デイヴィッド・ホックニー展」(〜11月5日)は、いまなお旺盛な制作活動を続けるホックニーの、日本における27年ぶりの個展だ。本特集では、作家自身の言葉・代表作を通観する作品制作年代記・関係者のインタビュー・論考から、その人生や独自の視覚論と制作論、そして作品に潜む思想に迫るものとなっている。
また、愛知県の一宮市三岸節子記念美術館でこれまでの歩みを展覧する個展を開催した安藤正子のロングインタビューも掲載。近年日本のアートシーンで見られるマンガ的な描写で女性を描くペインティングの存在について、江口寿史とKYNEへの考察をもとに、新たな見通しをつくることを試みる塚田優の論考もあわせて読むことができる。