青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 、新館長に服部浩之
青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] は、4月1日付で新館長に服部浩之氏(キュレーター、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻准教授)が就任すると発表した。
青森市にある青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] は、4月1日付で新館長に服部浩之氏(キュレーター、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻准教授)が就任すると発表した。
2001年開館の同館は、国際性・地域特性のある優れた芸術文化の創作・発信の拠点として、様々な事業を展開。国内外のアーティストを招いたアーティスト・イン・レジデンスプログラムを中心とした展示発表や、アーティスト自身や専門家によるセミナー、シンポジウム、ワークショップなどを行っている。
新館長となる服部氏は、2006年早稲田大学大学院修了(建築学)。同年より秋吉台国際芸術村に3年半、国際芸術センター青森に6年半勤務し、約10 年間アーティスト・イン・レジデンスを中心に、展覧会やアートプロジェクトの企画運営に従事した。17年からは秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻・大学院複合芸術研究科准教授、21年から現在まで東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻准教授。アートセンターや教育機関を軸とし、公共性・コモンズ・横断性などをキーワードに様々な表現者との協働を軸にしたプロジェクトを展開してきた。近年携わった企画に、アートサイト名古屋城2023「想像の復元」(2023年、名古屋城)、「200年をたがやす」(2021年、秋田市文化創造館)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(2019年)、「近くへの遠回り」(2018年、ウィフレッド・ラム現代美術センター)、あいちトリエンナーレ2016「虹のキャラバンサライ 創造する人間の旅」などがある。
ACACは同氏の館長就任について、「多様な表現の実験場として、国内外のアーティストをはじめとする表現者たち、そして地域住民や学生をはじめとする人びとが集い、創造的なネットワークが地域内外へと波及する『中心(センター)』となること」を目指すとしており、服部氏は以下のようなメッセージを寄せている。
2001年に開館した国際芸術センター青森は、2009年以降は青森公立大学の施設として、アーティスト・イン・レジデンスを中心に置き、教育研究と国際交流や地域文化交流、人材育成を推進し幅広いプログラムを展開してきました。滞在制作を経験したたくさんのアーティストが国際的に活躍するACAC は、唯一無二のアートセンターとして重要な役割を担っていると思います。私にとってACACは30代の6年半を学芸員として勤務し、様々なことを学び経験した大切な場所です。青森という土地やここで暮らす人に色々な刺激を受け、世界の見え方が大きく変わりました。青森県は多彩な芸術文化機関がある現代芸術シーンを牽引する地域です。お隣秋田県の秋田公立美術大学にいたときは、青森の多彩な芸術シーンを非常に眩しく感じ、学生たちと度々青森を訪れていました。今回、国際芸術センター青森 [ACAC] の館長として再び青森という地域に関わり、そのアートシーンに参加できることを大変光栄に感じています。青森の芸術文化を多くの人と一緒に築き、新しい表現を世に送り出していくことに貢献していきたいです。(プレスリリースより)