Museum from Home:愛知県美術館「大浮世絵展ー歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」
新型コロナウイルスの影響で、会期途中で閉幕した展覧会や臨時休館となってしまった展覧会を紹介する「Museum from Home」。第33回は、3日間のみの開催で閉幕してしまった愛知県美術館「大浮世絵展ー歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」をご紹介します。
東京都江戸東京博物館で開催され、福岡市美術館、愛知県美術館に巡回した「大浮世絵展ー歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」。同展は明治まで続いた浮世絵の歴史のなかでも、現在最も人気のある喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人にフォーカスした展覧会だ。
国内のほか、欧米の美術館、博物館、個人コレクションから傑作を集め、各絵師ごとに紹介。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画と花鳥画、国芳は勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画など、それぞれの絵師の作風を凝縮して伝える展示となっている。
浮世絵は保存状況によって作品の状態に差が出るが、同展は国際浮世絵学会の監修のもと、優品を収集。浮世絵本来の鮮やかさをいまに伝えている。一見の価値がある有名絵師の代表作が一堂に会する展覧会だ。