SERIES / BT ARCHIVES - 2021.9.5

「社会的な役割を担っているから美術家でいられる、という安心感を持つことは危険だと思います」。インタビュー:風間サチコ

ディスリンピック2680 2018 木版画(和紙、油性インク)246.4×640.5cm 撮影=宮島径
優生思想のいびつさに着目した作家が、戦前からの関係資料を収集、リサーチし、構想期間4年をかけて制作した大規模な木版画。架空の都市「ディスリンピア」を舞台に、皇紀2680年(西暦2020年)に開催予定の国際体育大会「ディスリンピック」の開幕式典の様子が描かれる。
© Sachiko Kazama Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

人間富嶽 2017
水性顔料ペン、油性ラッカー、アルミ箔、襖 177×337cm 撮影=坂田峰夫
日本人の誇りであり、「一番」の象徴である富士を背景に描かれるのは、トレーニングを積む陸上自衛隊の戦車、子供たちの組み体操、幻の重爆撃機「富嶽」の機影。軍国教育的な精神論による達成が、まがい物で壊れやすいものであることを、本作を覆うアルミ箔が暗示する
© Sachiko Kazama Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

自宅にて 撮影=南阿沙美

獲物は狩人になる夢を見る 2016 木版画(パネル、和紙、墨) 91.3×121cm 撮影=宮島径
© Sachiko Kazama Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

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編集部