EXHIBITIONS

Parallel Lives 平行人生 ー 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

スタヴロス・ニアルコス財団文化センターのための映像作品より
Video frame by Studio Azzurro

 大阪中之島美術館で 「Parallel Lives 平行人生 ー 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」が開催されている。

 新宮晋(しんぐう・すすむ)は1937年大阪府生まれ。1960年に東京藝術大学絵画科を卒業後、イタリア政府奨学生としてローマ国立美術大学に留学。1970年に大阪万博の出展作家8人のひとりとして《フローティング・サウンド》を出品。1987年には世界巡回野外彫刻展 「ウインドサーカス」を開催し、2000〜01年に世界6ヵ所で 「ウインドキャラバン」を巡回。2014年には、兵庫に 「新宮 晋 風のミュージアム」をオープン。これまでの主な展覧会に、個展 「新宮 晋 ー 現代のユートピア」(フランス・シャンボール城、2019)、個展 「新宮 晋の宇宙船」(長崎県美術館、横須賀美術館、 兵庫県立美術館、2016〜17)などがある。そのほか国内外でパブリック作品を完成、展示してきた。

 レンゾ・ピアノは1937年イタリア生まれ。1967年に第1作をミラノ・トリエンナーレで発表。これまでの主なプロジェクトに、 「ホイットニー美術館」 (アメリカ・ニューヨーク、2015)、 「ジェローム・セドゥ・パテ 財団」(フランス・パリ、2006)、 「銀座メゾンエルメス」(東京、2001)、「ザ・シャード」(イギリス・ロンドン、2000)、 「チバウ文化センター」(ニューカレドニア・ヌメア、1991)、 「ジェノヴァ港再開発」(イタリア、1985)、 「IBMトラベリング・パビリオン」(1983)、 「ポンピドー・センター」(フランス・パリ、1971)、大阪万博 「イタリア産業館」(1969〜70)などがある。1998年にはプリツカー賞を受賞。

 本展では、同じ年に生まれ、世界中で数多くのプロジェクトをともに進めてきた2人のコラボレーション作品を主軸として、個々の活動や作品もあわせて紹介。2人のあいだに共通するテーマは 「風」。会場では、映像の分野で先駆的に活躍してきた映像作家グループの 「スタジオ・アッズーロ」も、2人の作品をもとに制作した映像で加わり、2人のコラボレーションの世界を表現している。