生誕150年記念　上村松園

　大阪中之島美術館で「生誕150年記念　上村松園」が開催される。

　京都に生まれた上村松園（1875〜1949）は、美人画の第一人者として知られている。伝統を学びながら独自の人物表現を切り拓き、生涯にわたり理想の女性像を追い求めて描いた。60年間に及ぶ画業を貫いた松園は、日本における女性芸術家のパイオニアとしての位置づけも重要だ。

　本展は、松園が誕生して150年の節目を迎えることを記念して、数々の作品によってその画業をあらためて紹介する回顧展だ。女性として初めて文化勲章を受章し、近代美術史に揺るがない足跡を残した松園芸術の真価を振り返る機会となるだろう。