EXHIBITIONS

KABUKI 藤十郎と仁左衛門

篠山紀信写真展

2019.04.12 - 05.06

左から四代目・坂田藤十郎、十五代目・片岡仁左衛門 舞台製作=松竹株式会社

四代目・坂田藤十郎「曽根崎心中」

十五代目・片岡仁左衛門 「助六曲輪初花桜」

篠山紀信

 日本を代表する写真家のひとり・篠山紀信。1960年代より活躍し、著名人を数多く撮影。複数のカメラを結合し一斉にシャッターを切る「シノラマ」、デジタルカメラで撮影した画像と映像を組み合わせる「digi+KISHIN」を展開するなど、新しい写真表現を生み出してきた。

 2012年スタートした展覧会「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」は、現在全国を巡回。17年には、40年以上にわたって撮り続けた自らの歌舞伎写真の集大成『KABUKI by KISHIN』(光村推古書院)を刊行し、国内外で高い評価を得ている。

 本展では、京都にゆかりのある歌舞伎界の二大巨頭、四代目・坂田藤十郎と十五代目・片岡仁左衛門の舞台を、篠山が迫力あるカメラワークでとらえた写真を中心に展示。中村鴈治郎、中村扇雀、中村壱太郎、中村虎之介/片岡我當、片岡孝太郎、片岡千之助ら、名だたる俳優たちの写真もあわせ、篠山が撮り続ける「歌舞伎の美」を堪能できる44点が並ぶ。

 なお本展は、「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2019」(~5月12日)のアソシエイテッド・プログラムとして開催される。