パナソニック汐留美術館の2024年度展覧会スケジュールをチェック。
パナソニック汐留美術館の2024年度展覧会スケジュールが発表された。「テルマエ展」から、織田コレクションの「ポール・ケアホルム展」、「ベル・エポック展」、「ル・コルビュジエ展」まで、幅広い視点から芸術文化の様相を探るラインナップとなっている。
東京・新橋にあるパナソニック汐留美術館の2024年度展覧会スケジュールが発表された。「テルマエ展」から、織田コレクションの「ポール・ケアホルム展」、「ベル・エポック展」、「ル・コルビュジエ展」まで、幅広い視点から芸術文化の様相を探るラインナップとなっている。
テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本
テルマエ(公共浴場)を通じて古代ローマの人々の生活ぶりを紹介する本展。ナポリ国立考古学博物館所蔵の絵画、彫刻、考古資料を含む100件以上の作品や映像、模型が展示されるほか、日本における入浴文化も取り上げることで、双方の特徴をより体感できる内容となる。
会期:2024年4月6日〜6月9日
織田コレクション 北欧モダンデザインの名匠
ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム
20世紀デンマークの家具デザイナー、ポール・ケアホルム(1929〜1980)は、木製家具を極めながらも、当時では珍しい金属や石を素材とした家具製作に挑戦し、約30年の活動期間で様々な名作を生み出してきた。
本展は、椅子研究家・織田憲嗣のコレクションを中心にケアホルムの主要作品を網羅した、国内美術館初の展覧会となる。会場デザインは建築家・田根剛。
会期:2024年6月29日〜9月16日
ベル・エポック─ 美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に
19世紀末から1914年頃までのパリが芸術的にもっとも華やいだ時代「ベル・エポック」。本展は、そのベル・エポック期から1930年代に至る時代の美術、工芸、舞台、音楽、文学、モード、科学技術といったさまざまなジャンルで花開いた文化のありようを重層的に紹介するものとなる。
展示作品については、フランスのワイズマン&マイケルコレクションより、当時のパリの活気を伝える情景と人々を描いた絵画やグラフィックなどが初来日するほか、国内所蔵の絵画作品、工芸作品、服飾作品、貴重書なども出品予定となっている。
会期:2024年10月5日〜12月15日
ル・コルビュジエ 絵画から諸芸術の綜合へ
近代建築の巨匠であり優れた芸術家としての顔もあわせ持つル・コルビュジエ(1887〜1965)。本展は、1930年代以降に手がけられた絵画、彫刻、タペストリーを展観し、芸術、建築、デザインが反応しあい統一体となる、その「諸芸術の綜合」の概念を明らかにするものとなる。
また、レジェ、アルプ、カンディンスキーといった芸術家たちによる作品との共鳴にも着目。コルビュジエが目指した「調和の時代」の理想的世界観についても考察していくという。
会期:2025年1月11日〜3月23日