2025.1.24

現在の場所で最後のコレクション展。「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」開催へ

リロケーションの最終方針が決定したDIC川村記念美術館で、現在の場所では最後となるコレクション展「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」が開催される。

DIC川村記念美術館外観
撮影=渡邉修
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 東京へのリロケーションとダウンサイジングの最終方針が決定した千葉・佐倉のDIC川村記念美術館。同館で、現在の場所では最後となるコレクション展「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」が開催される。会期は2月8日〜3月31日。

 同館をめぐっては、昨年8月、経営上の理由から同館を「ダウンサイズ&リロケーション」あるいは「美術館運営の中止」とする方針が示され、年末には「ダウンサイズ&リロケーション」となることが発表。作品の一部売却が進められ、都内へと移転する。

 現・DIC川村記念美術館の最終営業日は3月31日とされており、その最後を飾るのが、「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」だ。

DIC川村記念美術館外観
撮影=高橋マナミ

 「環境・建物・作品の3つの要素の調和」は、美術館の理想の姿として設立時に示されたもので、時とともに「作品、建築、自然」の三要素として再定義され、現在まで同館の指針とされてきた。本展では、全展示室を使用し、美術館の基礎であるコレクションを網羅的に紹介。101室の「印象派からエコール・ド・パリへ」から203室のネオダダからミニマリズム、日本の現代へ」に至るまで、約180点のコレクション作品が展示される。

エントランスホールのステンドグラス
撮影=高橋マナミ
101室 印象派からエコール・ド・パリへ
102室 レンブラント・ファン・レイン
撮影=渡邉修
ジャクソン・ポロック 緑、黒、黄褐色のコンポジション 1951 DIC川村記念美術館
モーリス・ルイス ギメル 1958 DIC川村記念美術館