2025.1.24

今週末に見たい展覧会ベスト14。DIC川村記念美術館からチームラボプラネッツ、西條茜展まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「西川勝人 静寂の響き」展の展示風景より、西川勝人《静物》(2005)
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もうすぐ閉幕

「再開館記念『不在』ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」(三菱一号館美術館

展示風景より、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》(1891)

 三菱一号館美術館で「再開館記念『不在』ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」が1月26日まで開催されている。レポート記事はこちら

 リニューアル・オープン最初の展覧会となる本展では、三菱一号館美術館のコレクションそして展覧会活動の核をなすアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864〜1901)の作品を改めて展示し、そこにソフィ・カルを招聘し協働することで、同館の美術館活動に新たな視点を取り込み、今後の発展につなげていくことを目指す。

 ソフィ・カルは長年にわたり「喪失」や「不在」について考察を巡らせていることから、今回の協働にあたり「不在」という主題を提案。いっぽうトゥールーズーロートレックは、「不在」と表裏一体の関係にある「存在」について「人間だけが存在する。風景は添え物に過ぎないし、それ以上のものではない」という言葉を残している。ソフィ・カルから投げかけられた「不在」という主題を通して、展覧会や美術館活動の「存在」について考える展覧会だ。

会期:2024年11月23日~25年1月26日
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00~18:00(金・会期最終週平日、第2水〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 2300円 / 大学生 1300円 / 高校生 1000円 / 障害者手帳をお持ちの方は半額。付添の方1名まで無料

「儒教のかたち こころの鑑 一日本美術に見る儒教」(サントリー美術館

展示風景より

 儒教と日本美術の関係に注目し、現代の生活にも通ずる思想を紐解く展覧会「儒教のかたち こころの鑑 一日本美術に見る儒教一」が、六本木のサントリー美術館で1月26日まで行われている。レポート記事はこちら

 儒教とは、紀元前6世紀に中国で孔子が唱えた思想。五常(仁・義・礼・智・信)による道徳観をもって聖人に近づくことを目標とし、徳で世のなかを治める人間像を理想としたものだ。本展では、日本に儒教経典『論語』が伝来してからどのように日本国内に影響を与え、人々に普及していったかを美術品を通じてたどる。

 儒教が現代の生活とどのように通じているのか、そしてその教えはどのように視覚表現されてきたのか。このような点に着目し、日本美術の名品に宿るメッセージに思いを馳せてみてはいかがだろうか。

会期:2024年11月27日~2025年1月26日 ※作品保護のため、会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
電話番号:03-3479-8600
開館時間:10:00~18:00(金、1月25日は〜20:00)※いずれも入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1700円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「江戸メシ」(太田記念美術館

展示風景より

 太田記念美術館で江戸時代の食文化の魅力を紹介する展覧会「江戸メシ」が1月26日に閉幕する。レポート記事はこちら

 江戸時代は日本において食文化が大きく発展した時代といえる。寿司や蕎麦、天ぷらなどのファストフードが人気を博し、味噌や酢、醤油といった調味料も広く流通するようになった。そして庶民たちの暮らしを題材とする浮世絵では、様々な料理や食材あるいは食事の様子などが数多く描かれている。

 本展では、北斎や広重、国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介。季節や場所にあわせて食事を楽しむといった古き良き日本の文化を再確認できる機会だ。

会期:2025年1月5日〜26日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:03-3403-0880 
開館時間:10:30〜17:30 ※入場は17:00まで 
料金:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生以下無料

「西川勝人 静寂の響き」(DIC川村記念美術館

展示風景より

 3月下旬での休館が発表されたDIC川村記念美術館で開催中の「西川勝人 静寂の響き」も、1月26日に閉幕する。レポート記事はこちら

 西川勝人は1949年東京生まれ。美術を学ぶため、関心を寄せていたバウハウス誕生の地ドイツに23歳で渡り、ミュンヘン美術大学を経て、デュッセルドルフ美術大学でエルヴィン・へーリッヒに師事する。1994年以降、ノイス市にあるインゼル・ホンブロイヒ美術館の活動に参画し、美術館に隣接するアトリエを拠点に活動。

 自然との融合を意識したプロジェクトや、彫刻、平面から家具まで、異なる造形分野を横断しながら制作する。シンプルな構造と簡素な素材をもちい、光と闇、そのあいだに広がる陰影について示唆に富んだ作品を生み出し続けている。現在はハンブルグ美術大学名誉教授として後進の指導にもあたる。

 本展は、1980年代より現在まで、一定して静けさという特質を保持し続ける西川作品の美学に触れる日本初の回顧展。彫刻、写真、絵画、ドローイング、インスタレーション、建築的構造物の約70点が作家自身の構成によって展示されている。

会期:2024年9月14日~2025年1月26日
会場:DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル) 
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
料金:一般 1800円 / 学生・65歳以上 1600円 / 高校生以下 無料

「田村友一郎 ATM」(水戸芸術館現代美術ギャラリー

展示風景より、《T》(2024)

 茨城・水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーで、アーティスト・田村友一郎の個展「田村友一郎 ATM」が1月26日まで開催されている。レポート記事はこちら

 田村は、これまで既存のイメージやオブジェクトを起点にした作品を手がけてきた。写真、映像、インスタレーションからパフォーマンスや舞台まで、多彩なメディアを横断し、ある土地の持つ、固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで幅広い着想源をもとに、現実と虚構を交差させた多層的な物語を構築することで、既存の歴史や記憶へ新たな解釈を付与し、それらを現代へと接続する。

 本展では、水戸芸術館現代美術ギャラリーの英語表記「Art Tower Mito」の略称「ATM」から着想を得た新作《ATM》を発表。来場者は、田村がこれまで書き綴った膨大なテキストを手がかりとして生成AIが創作するショートストーリーによって、田村の作品世界へと導かれる。

 ナレーションや語り手を伴った物語、説話、エピソードのような形態で、ナラティヴな要素をもつ作品を構築してきた田村は、作品の出発点にはテキストの述作があると言う。新作《ATM》では、この述作という行為を生成AIに委ねることで、田村の過去作の断片をたどりながら新たな物語を紡ぎ出すことを試みる。

会期:2024年11月2日~2025年1月26日
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
電話番号:029-227-8111
開館時間:10:00~18:00
料金:一般 900円 / 高校生以下・70歳以上 無料

特別展「線表現の可能性」(国立国際美術館

特別展「線表現の可能性」の展示風景より、右はヴォルフガング・ティルマンス《フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手)79》(2004)

 線という基本的な要素を通じて、芸術における新たな表現の可能性を探る特別展「線表現の可能性」が大阪の国立国際美術館で1月26日に閉幕する。レポート記事はこちら

 線描画は、かつては完成作のための習作や下絵として描かれ、対象の形態を明確に輪郭づけるためのデッサンとしての役割を担ってきた。しかし近代に入ると、線表現そのものに独立した価値が見いだされ、20世紀以降に誕生した抽象絵画では、線そのものが有している造形性に注目が集まるようになった。線は絵画の原点であると同時に、その表現領域を拡大し続ける、古くて新しいテーマとなっていった。

 本展では、国立国際美術館の所蔵品のなかから版画・素描を中心に、絵画、彫刻、写真を加えた約150点を選び、現代美術における線表現の多様性を紹介。日頃、意識することの少ない線という存在が、人々の視覚にどのような作用を及ぼすのかを検証していく。

会期:2024年11月2日~2025年1月26日
会場:国立国際美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
電話番号:06-6447-4680
開館時間:10:00~17:00(金土~20:00)※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1200円 / 大学生 700円 / 高校生以下・18歳未満、心身に障がいのある方とその付添者1名 無料

「コレクション1 彼女の肖像」(国立国際美術館

展示風景より、左は福田美蘭《Woman with a Letter》(1991)

 国立国際美術館で、女性の姿をテーマに多様な女性像を浮き彫りにする「コレクション1 彼女の肖像」も1月26日まで。レポート記事はこちら

 本展では、国立国際美術館の所蔵品のなかから、女性の登場する作品に焦点をあて、章ごとに異なるテーマで紹介。記号化された女性像ではなく、個性や歴史を持った個人としての「彼女」の肖像に、現代の作家たちが何を託し、どのような社会や歴史、関係性が表象されているかに着目する。

 また、20世紀半ばに活躍した女性デザイナー(山脇道子、シャルロット・ぺリアン)の活動に触発されたレオノール・アントゥネスのインスタレーションなど、昨年度新たに収蔵された作品もあわせて紹介。女性が直面する社会的な困難や多様な生き方を描き出し、鑑賞者に新たな視点を提供するものとなるだろう。

会期:2024年11月2日~2025年1月26日
会場:国立国際美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
電話番号:06-6447-4680
開館時間:10:00~17:00(金土~20:00)※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 430円 / 大学生 130円 / 高校生以下・18歳未満、心身に障がいのある方とその付添者1名 無料

今週開幕

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画」(東京国立博物館 平成館

展示風景より、狩野山楽《牡丹図》(17世紀)

 京都の大覚寺の優れた寺宝の数々を一挙に紹介する開創1150年記念 特別展 旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」が、東京国立博物館でスタートした。レポート記事はこちら

 京都西北に位置する嵯峨は、古くより風光明媚な王朝貴族遊覧の地として愛されてきた。平安時代初期、嵯峨天皇(786~842)はこの地に離宮・嵯峨院を造営し、空海(774~835)の勧めで持仏堂に五大明王像(現存せず)を安置する。その後、876年に皇女・正子内親王の願いにより寺に改められ、大覚寺が開創された。

 2026年に開創1150年を迎えるのに先立ち、本展では大覚寺の寺宝の数々を一同に紹介。なかでも、寺内の中央に位置する宸殿は、1620年に後水尾天皇に入内した和子(東福門院)の女御御所を後に移築したものと伝えられ、内部を飾る襖絵・障子絵などの障壁画は、安土桃山~江戸時代を代表する画家・狩野山楽(1559~1635)の代表作として重要文化財に指定されている。また、これらのうち120面を超える障壁画のほか、信仰の歴史を物語る歴代天皇の書や、平安時代後期の仏像を代表する明円作「五大明王像」(重要文化財)など、密教美術の名品も公開されている。

会期:2025年1月21日~3月16日([前期]1月21日~2月16日、[後期]2月18日~3月16日)
会場:東京国立博物館 平成館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(2月10日、24日は開館)、2月25日  
料金:一般 2100円 / 大学生 1300円 / 高校生 900円

チームラボプラネッツ TOKYO DMM

「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」の展示風景より、《あおむしハウスの高速回転跳ね球》 © チームラボ, Courtesy Pace Gallery‬

 東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(以下、チームラボプラネッツ)が1月22日から新たに大規模な展示空間をオープン。様々な新作群が公開された。レポート記事はこちら

 今回のリニューアルにより、チームラボプラネッツは約1.5倍の面積に拡張され、来場者はより多彩な体験を楽しむことができる。新たにオープンする展示には、「運動の森」や「学ぶ!未来の遊園地」、そして「つかまえて集める森」など、教育的要素を取り入れた20の作品群が登場し、訪れる人々に身体的な体験と創造的なインタラクションを提供する場となる。

 例えば、「つかまえて集める森」は、来場者が自身の身体を使って探索し、絶滅した「動物を捕まえ、集め、観察する」といった教育的なコンセプトをもとにした作品空間だ。来場者はスマートフォンの専用アプリを用いて「観察の矢」を放つことで、仮想の森のなかで自由に動き回る動物を捕まえてコレクション図鑑を作成することができる。身体を使って創造的な体験が楽しめるいっぽう、子供にとって教育的な要素も数多く取り入れられている新たな展示エリアをぜひチェックしてほしい。

会期:2018年7月7日〜2027年末
住所:東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO

「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」(PLAY! MUSEUM

展示風景より、「FASHION」

 東京・立川のPLAY! MUSEUMで「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」が開催されている。レポート記事はこちら

 堀内は1932年東京生まれ。デザイナー、アートディレクター、絵本作家として活動。『anan』や『BRUTUS』、『POPEYE』など雑誌のロゴマーク、『anan』においては創刊時のコンセプトづくりやアートディレクションを手がけ、ヴィジュアル雑誌の⻩金時代を築いた。58年以降は、初の絵本『くろうまブランキー』 の刊行を皮切りに、70冊を超える絵本を手がけ、挿絵も数多く描いた。

 73年から81年にかけて家族とともにパリ近郊に移住。ヨーロッパを中心に世界を巡り、旅行記やガイド本を出版した。また著書に『父の時代 私の時代』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110 人のイラストレーター』(福音館書店)など著述家、絵本批評家としても活動。87年、54歳で亡くなるまで絵本やデザインの仕事に従事した。

 本展ではひとつの展覧会を「FASHION」「FANTASY」「FUTURE」という「F」を頭文字とした3つのセクションで構成。会場では、セクションごとに、有山達也、設計事務所ima、三宅瑠人・岡崎由佳の各組が展示空間をデザインし、3つの個性的な堀内誠一展を同時に体験することができる。

会期:2025年1月22日〜4月6日
会場:PLAY! MUSEUM
住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 2F
開館時間:10:00~17:00(土日祝〜18:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:2月16日
料金:一般 1800円 / 大学生 1200円 / 高校生 1000円 / 中・小学生 600円

企画展「花器のある風景」(泉屋博古館東京

原在中・在明 春花図 19世紀 泉屋博古館

 泉屋博古館東京で、住友コレクションから花器や花器が描かれた絵画を紹介する「花器のある風景」展が1月25日に開幕する。

 日本における花器の歴史は、中国より寺院における荘厳の道具として伝来したのがはじまりとされる。室町時代には連歌や茶会、 生花など室内芸能がさかんになり、中国から輸入された唐物と称される書画、調度類や茶道具、文房具を座敷に並び立てる「座敷飾り」が発展。床の間の飾りには、唐物の花生、香炉、香合、天目などが飾られた。

 茶の湯の世界でも、清浄なる空間を演出するものとして、花器は重用された。唐物の金属製の花器をもとに、日本でも中世以降、陶磁器や竹など様々な素材で花器がつくられ、日本独自の美意識が誕生。本展では、住友コレクションに伝世された、室町時代の茶人・松本珠報が所持したとされる《砂張舟形釣花入 銘松本船》や、江戸時代の茶人・小堀遠州ゆかりの《古銅象耳花入 銘キネナリ》などの花器に加え、華道家・大郷理明から寄贈された花器コレクションを楽しむことができる。

会期:2025年1月25日~3月16日
会場:泉屋博古館東京(旧・泉屋博古館分館)
住所:東京都港区六本木1-5-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00~18:00(金〜19:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、2月25日(2月24日は開館)
料金:一般 1200円 / 学生 600円 / 18歳以下 無料

「豊原国周生誕190年 歌舞伎を描くー秘蔵の浮世絵初公開!」(静嘉堂文庫美術館

豊原国周 五世尾上菊五郎の弁天小僧菊之助 極楽寺山門の場 1889年 静嘉堂文庫美術館蔵

 静嘉堂@丸の内の静嘉堂文庫美術館で、「豊原国周生誕190年 歌舞伎を描くー秘蔵の浮世絵初公開!」が1月25日にスタートする。

 静嘉堂では、三菱二代社長・岩﨑彌之助の夫人・早苗が愛玩した「錦絵帖」を多数所蔵しており、1996年に開催した「静嘉堂文庫の古典籍 第二回 歌川国貞展―美人画を中心に」で主要作品を紹介。以来、国貞の美人画コレクションは、高く評価されている。

 本展では、美人画と並ぶ浮世絵の二大ジャンル・役者絵に注目。近世初期風俗画の優品《歌舞伎図屏風》を皮切りに、初期浮世絵から錦絵時代を経て明治まで、役者絵の歴史をたどる。浮世絵界の重鎮・国貞でなければ描けない密画の肉筆画帖《芝居町・新吉原 風俗鑑》、その弟子で明治の写楽・国周らの錦絵帖を初公開する。

会期:2025年1月25日~3月23日
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1−1 明治生命館1F
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火)
料金:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 中学生以下 無料

「ブルックリン博物館所蔵特別展 古代エジプト」(森アーツセンターギャラリー

貴族の男性のレリーフ 前1292~前1075年頃 ※東京展のみ出展 ブルックリン博物館所蔵 Photo:Brooklyn Museum

 森アーツセンターギャラリーで「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」が開催される。

 本展は、ブルックリン博物館が所蔵する古代エジプトコレクションから、彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間やネコのミイラなど約150点の遺物を通じて、古代エジプトの高度な文化を創出した人々の営みをひも解くもの。

 人々がどんな暮らしを営み、何を食べ、何を畏れていたのか。彼らはどんな言語を話し、何を書き残したのか。ピラミッドはなぜ、どのようにして造られたのか。ミイラに託されたメッセージや、そして死後の世界など、これまでのエジプト展で見過ごされてきた「知っているようで知らない事実」から最新技術を使ったピラミッドの研究成果まで、映像や音声も交えて紹介する。

会期:2025年1月25日~4月6日
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
開館時間:10:00~18:00(金・土・祝前日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般、大学・専門学生 2500円 / 高校・中学生 1800円 / 小学生 1200円(土・日・祝日は日時指定制) ※詳しくは公式サイトを確認してほしい

「『第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ』大賞受賞記念 西條茜展 ダブル・タッチ」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

西條茜 惑星 2024 撮影=来田猛

 香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で、「『第1回MIMOCA EYE / ミモカアイ』大賞受賞記念 西條茜展」が1月26日に始まる。

 1989年生まれの西條は、京都市立芸術大学で陶磁器を学び、近年は陶磁器の特徴である空洞や表面の質感を活かし、身体と物質の関わりを探る作品を発表してきた。彼女は世界各地の窯元に滞在し、地元の伝説や歴史を取り入れた作品も制作するなど、幅広い視野と実験的なアプローチで注目を集めている。

 本展は、第1回受賞者である西條茜が受賞から2年の歳月を経て、陶を用いて身体性を表現する新作を中心に構成され、作品を通じた身体と物質の関係に焦点を当てる。陶やガラス素材を用いた作品のほか、パフォーマンスの様子も映像で展示され、作品とパフォーマー、あるいはパフォーマー同士の応答が引き起こされる。

会期:2025年1月26日〜3月30日
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階展示室B、1階エントランス
住所:香川県丸亀市浜町80-1
電話番号:0877-24-7755
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は17:30まで
休館日:月(ただし2025年2月24日は開館)、2025年2月25日
料金:一般 950円 / 大学生 650円 / 高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料