「安藤忠雄展|青春」(VS.)開幕レポート。安藤による半世紀にわたるプロジェクトを一望
大阪駅北側の再開発エリア「グラングリーン大阪」内にある「VS.」で、建築家・安藤忠雄の個展「安藤忠雄展|青春」がスタートした。会期は7月21日まで。

安藤忠雄の約半世紀にわたるプロジェクトを一望
独学で建築を学び、1969年より建築設計活動をスタートさせた建築家・安藤忠雄(1941〜)。その個展「安藤忠雄展|青春」が、大阪駅北側(うめきた)の再開発エリア「グラングリーン大阪」内にある“文化装置”「VS.(ヴイエス)」でスタートした。

大阪出身の安藤は、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。79年に設計を行った「住吉の長屋」では、機能面を最低限に突き詰めたコンクリート住宅で注目を浴び、日本建築学会賞を受賞。以来、打ちっ放しのコンクリートと幾何学的造形、自然と調和する建築作品で知られ、95年「プリツカー賞」、2025年国際建築家連合ゴールドメダル、10年「文化勲章」、15年「イタリアの星勲章グランデ・ウフィチャーレ章」、21年「フランスレジオン・ドヌール勲章コマンドゥール」など、数多の受賞・受章歴を誇っている。
そんな安藤が現在も拠点とする大阪で開催される本展のテーマは「青春を生きる」。2017年に東京・国立新美術館で30万人を動員した「安藤忠雄展|挑戦」に続く大規模個展であり、安藤の壮大な挑戦の軌跡から、現在、そして未来へのビジョンまでを集約し、そのプロジェクトの全貌を総覧することができるものとなっている。
「人間も建築も、いつまでも青いまま、挑戦心に溢れていたい。」
安藤忠雄(プレスリリースより一部抜粋)
