EXHIBITIONS

企画展

北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで

2025.03.18 - 04.20, 2025.04.22 - 05.25

メインヴィジュアル

 すみだ北斎美術館で「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」が開催されている。

 商業的な出版物である浮世絵は、絵師だけでは成り立たず、企画から販売まで手がける板元、板木を彫摺する彫師と摺師が必要となる。なかでも世の流行を見きわめ、売れ行きの伸びる企画を立案し、絵師の起用から彫師・摺師の指揮までを担う板元は、浮世絵師の総合プロデューサーにあたる重要な存在であった。

 本展は、その板元たちが北斎をどのようにプロデュースし、どのような作品を世に生み出したかをたどる展覧会である。江戸のメディア王と評され、北斎の才能に早くから目をつけていた蔦屋重三郎をはじめ、「冨嶽三十六景」をヒットさせた西村屋与八、『北斎漫画』を出版した永楽屋東四郎といった江戸の板元たち、また伝統木版として、浮世絵制作、北斎からインスパイアされた現代アーティストの作品を紹介。江戸時代の蔦屋重三郎から現代まで浮世絵業界を支えるプロデューサーズの世界を見る。

 なお、会期の前後期で一部展示替えが実施される。